二つの聖母像 [Paintings]
ボッティチェリ(1445-1510)は、ルネサンスを代表する画家の一人であることはご存知でしょう。
彼の作品の数々は名作として有名です。
そのなかでも今回は二つの聖母像をご紹介します。
まずは『ザクロの聖母』。
聖母マリアは赤い衣をまとっていることが宗教画のお決まりですが、ほかにもいくつかのお決まりが
見られますね。
夢のように美しい天使たちに囲まれる、キリストを抱いた聖母。
天使たちは愛の象徴のバラ、純潔の象徴のユリを持っています。
降り注ぐ天の光の下で、美しい天使たちに囲まれながらも、幼子を抱いたマリアは浮かない表情。
彼女が幼子とともに手にしているのはザクロ。
ザクロは、多産、豊穣、教会そのものを表すキリスト教にはなくてはならないシンボルの一つです。
種子は死んでも新しい芽を吹くことから、再生と不死への希望のシンボルとされているそうですよ。
母が浮かない表情なのは、わが子のこれからの受難を知っているからかのようです。
そしてもう一つは『マニフィカトの聖母』・・・こちらのほうが少し前に描かれたのですが。
聖母マリアをほめたたえる歌、「マニフィカト」の書かれた書物が、幼子と聖母の手元に描かれています。
Magnificat anima mea Dominum
(わが魂は主をたたえる)
書物にはそう書いてあります。
聖母の表情の美しさをご覧あれ。モデルがいるのです。
繊細な黄金の太陽の光と星の冠を、美しき天使たちが聖母の頭上に掲げます。
クリスチャンでなくとも心打たれる美しさです。
彼の作品の数々は名作として有名です。
そのなかでも今回は二つの聖母像をご紹介します。
まずは『ザクロの聖母』。
聖母マリアは赤い衣をまとっていることが宗教画のお決まりですが、ほかにもいくつかのお決まりが
見られますね。
夢のように美しい天使たちに囲まれる、キリストを抱いた聖母。
天使たちは愛の象徴のバラ、純潔の象徴のユリを持っています。
降り注ぐ天の光の下で、美しい天使たちに囲まれながらも、幼子を抱いたマリアは浮かない表情。
彼女が幼子とともに手にしているのはザクロ。
ザクロは、多産、豊穣、教会そのものを表すキリスト教にはなくてはならないシンボルの一つです。
種子は死んでも新しい芽を吹くことから、再生と不死への希望のシンボルとされているそうですよ。
母が浮かない表情なのは、わが子のこれからの受難を知っているからかのようです。
そしてもう一つは『マニフィカトの聖母』・・・こちらのほうが少し前に描かれたのですが。
聖母マリアをほめたたえる歌、「マニフィカト」の書かれた書物が、幼子と聖母の手元に描かれています。
Magnificat anima mea Dominum
(わが魂は主をたたえる)
書物にはそう書いてあります。
聖母の表情の美しさをご覧あれ。モデルがいるのです。
繊細な黄金の太陽の光と星の冠を、美しき天使たちが聖母の頭上に掲げます。
クリスチャンでなくとも心打たれる美しさです。
聖母の美術は宗教を超えた普遍性がありますね。
RUKO
by 末尾ルコ(アルベール) (2011-10-04 00:13)
ボッティチェリと言えば、ヴィーナス誕生ですよね~
by くまら (2011-10-04 00:15)
こんばんは。
描かれている天使たちは、現代の女性と変わりませんね。
by sig (2011-10-04 00:19)
ボッティチェリの絵いいですね^^
by miyoko (2011-10-04 00:22)
ザクロって、中国でも繁栄の意味があります。
世界共通で面白いです。
by ガンビー (2011-10-04 01:50)
おはようございます^^
浮かない表情はそういうことだったのですね。
by 月夜空 (2011-10-04 10:28)
ザクロは再生と不死への希望のシンボルでしたか。
スペインとイタリアではザクロの生ジュースを何回も飲みました。
これで爺は長生きできそうです。
by 旅爺さん (2011-10-04 10:33)
二つの聖母像を、ウフィツィ美術館で観ましたよ。
by たいちさん (2011-10-04 21:37)
聖母マリアが洗礼者ヨハネの母親エリザベトをご訪問した時の賛歌、Magnificat anima mea Dominumはラテン語ですがグレゴリアンでよく歌いました。
by 風太郎 (2012-09-07 05:11)