Witch Hunting [なんちゃって博物誌]
15世紀から17世紀にかけてのヨーロッパでは、天変地異や伝染病、その他もろもろの災いは悪魔の仕業だと考えられてきました。
魔女も、そういった社会風潮が生み出した悪の擬人化のひとつです。
魔女と呼ばれる人は、たいていは村々の貧しい農婦のような人たちでした。
あ、男性も「魔女」と呼ばれたのですが、大概は女性でした。
薬草を煎じたり占いをしたり、物知りだったりすると、魔女だということにされてしまいました。
そして特筆すべきは、ひとよりもお金持ちだったり(貧しい中でのことです)、美人だったりすると、
ほかの女性たちから妬まれて告発されることも多かったそうです。
告発されると拘留され、拷問にかけられて魔女であることを「自白」させられます。
そして、「魔女裁判」にかけられて判決はほとんどが「死刑」でした。
たいていはジャンヌ・ダルクがされたように、火あぶりにされました。
炎は200度を超えますから、それこそ想像を絶する苦しみでしょうね・・・・。
そうして300年の間に、20万人以上の罪のない人々(特に若い女性)が殺されたのです・・・・。
恐ろしく悲しいお話ですね。
by ラブスコール (2011-08-25 05:15)
無知蒙昧のなせる技、と言ってしまえばそれまでですが、20万人も殺したとなるとその”エネルギー”はすごい物がありますね。それが別の方向に向けられていたならば、中世の暗黒時代ももう少し早く終わっていただろうに。
by ぶんじん (2012-05-08 09:52)